旅島blog

旅 本 普段事とか書いて行きます!世界だらだらちゅう

こんな中学生活は最高だ! 「4TEEN」

どうも旅島です!

 

旅先の友達から交換してもらった本

4TEENの青春小説として良かったので紹介します!

 

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やっぱり直木賞の本は面白かった…

 

4人の少年の14才の時の話で

僕 テツロー

メガネ秀才 ジュン

デカイ身体の ダイ

病気がちの ナオト

が主軸になって物語が始まります。

今回短編なので一つ一つ感想を書いていきたいと思います。

 

びっくりプレゼント

導入部分の話

病気のナオトの誕生日のために3人が奔走する

途中途中会話のテンポがいい。

本当の中学生の会話みたいに話が進んでいく。

 

月の草

僕と不登校になったクラスメイトの少女の話

その僕と少女の恋愛の話

どこか変わってるけど甘酸っぱさを感じる

一番は不登校から戻った時の少女を受け入れる4人の少年達の振る舞い

皆が少女のために取る行動が素敵

泣けるとかではないけどすごくカッコいい

 

飛ぶ少年

クラスに時々いるテンションが高い空回り系男子のお話

無神経ってのも考えものである

大人からするとおよそやらない事を

中学生からすると本当にやってしまうという

行動は理屈理論じゃ説明がつかないと思うお話

 

十四歳の情事

ジュンとDVに悩む女性のお話

暗い話に思えるがお話の始まりが面白い。

恋は人を狂わすのだ

腐った魚ってきれいだよな笑

前回のお話でも分かるが

中学生だけでなく大人の悩みにもフォーカスして描かれる話

いきなり誰かに弱さをみせると人は離れられなくなる

暴力=愛の鞭と思わせてしまうDVは恐ろしいものである

何より一番怖いのはこのから抜け出せなくなる事

それに立ち向かうジュンがとてもかっこよかった、とても中学生とは思えない行動力に脱帽

 

大華火の夜に

大華火(花火)を見に行く少年達が偶然に死にかけのおじいちゃんと出会うお話

病気がちのナオトとおじいちゃんの話す所はどこをよんでもグッとくる

そして死を目前にするおじいちゃんの前で少年達は普段通り楽しく過ごす。

この前の君の膵臓を食べたいでも書いたが

やはり死を前にしてもいつもと変わらず日常をくれる人が僕らのできる精一杯の事なのだろうか。

 

ぼくたちがセックスについて話すこと

4人とちょっと変わったクラスメイトのカズヤとクラス一美女のイズミのお話

途中まではカズヤとイズミのお話でよくあるお話なのだけど…

イズミがカッコいいあんな事みんなの前で普通できない。

が、更に話の終盤カズヤがめちゃくちゃカッコいい

「誰だって自分と違っていたら、おかしな人間だって決めるものだから。

でもみんなにどれほど悪く言われても、僕は自分が悪いことしてるとは思えない」

純粋に性別ではなく人を好きになったカズヤ、それがたまたま同性だっただけの話

こんな強い人間はなかなか居ない。

自分の弱さを人に晒け出せるのは強さだと思う。

作中で一番好きなお話かもしれない。

落ちも好き笑

 

空色の自転車

4人の友情の話

時に優しさは残酷になる時がある。

嫌いな人間にも良いところがあるから完全に憎めなくなる

罪の意識に苛むのはとても怖い

そして血の繋がりも時には恐怖になる。

 

十五歳の旅

この話のまとめ

4人で旅に出る話

中学生の悪い事しようみたいな行動力はすごいものである

前回の話でダイが何を苦しんでいたのか更に掘り下げて描かれる

そして覚悟を決めた人間は強い そこに歳は関係なくなってしまうほどに

ダイめっちゃかっこいい

そして最後お互いの秘密を4人で話し合うシーン

この時期の思い出はかけがえないものであると再確認できる。

 

まとめ

本当読みやすい小説

パワフルな4人のバカみたいな行動力

さわやかな自転車の疾走シーン

中学生らしい会話

なのにどこか哀愁漂うシーンが多い。

 

軽々読めるが響くものが大きい

是非読んでもらいたい小説です!