タイトルホラー 中身は…君の膵臓を食べたい
どうも旅島です!
珍しく本の事書きます!
大ヒットし過ぎて若干敬遠してたんですが、
旅中の宿に置いてあったので読みました!
君の膵臓が食べたい
タイトルからだとただのホラーかな?って思いますが違いました。
このストーリーは
同じクラスメイト女子が膵臓の病気に罹っていた事が綴られている「共病文庫」を偶然主人公が知ってしまったところから始まります。
そしてその少女の余命は長くて1年
その彼女(桜良)と主人公が軸に物語が進んでいきます。
主人公(僕)はいわゆる根暗な感じ、
クラスで友達もいなく一人で本に明け暮れる生活
桜良は逆でクラスで人気のある女子
友達と一緒に明るい学校生活を送っていました。
あらすじはこれぐらいで留めておきまして…
この本何が良いって
ただの闘病→死みたいな感じじゃないところが良いのです。
いつも明るく振る舞う桜良が僕と泊まった宿でゲームをします。
それまでは全く病気の事を愚痴ったりネガティブな事を考えてないように考えている彼女が
「私が本当は死ぬのがめちゃくちゃ怖いっていったらどうする?」
と僕に尋ねるシーンが印象に残ってます。
桜良はまだ17歳死ぬのには早すぎるし死ぬのが怖くないはずがないのです。
それでもそういう雰囲気を出さない彼女はとても凄いのです。
そして、物語が進み僕が桜良に尋ねるシーン
桜良は膵臓の病気で死を目前にしてます。
そんな桜良に僕が「君にとって生きるって何?」
と聞きます。
桜良は「人と心を通わせる事、それが生きるって呼ぶんだよ」って答えます。
「誰かを認めて 誰かを好きになり嫌いになる たった一人じゃ自分がわからない 他の人がいるから私がいれる」
今まで人との関わりに消極的だった僕にとってそれはとても突き刺さります。
押し付けるわけじゃなく、グレーな言い方をするわけでもないこの言葉はすごいと思います。
作中でも描かれますがこの[生きる]は死ぬ直前の桜良だからこそ言えたという訳では無いのです。
物語は少し進み、桜良が病院から退院して僕は彼女と会う約束をしてましたが
彼女に会ったら伝えたいと思ってた事を伝えようとしていた僕
彼女と会う前に僕は気づくのです。
実は、僕は彼女のようになりたいかったんだと
[みんなから認められ みんなを認められるような人間に]
そんな僕がメールで
「君の垢を煎じて飲みたい」
と送ろうとしますが、こんな言葉じゃ伝わらないと思い
「君の◯◯◯◯◯◯◯」
と送ります
が、彼女は死んでしまいます。
そして僕はそのメールが届いたかわからないまま、家で少し引きこもります。
そんな最中もしかしたらあの彼女が書いていた本に答えが書いてあるのではないのかと思い彼女の家に向かいます。
彼女の家で彼女が書いていた本を手にした僕
そこには…
ここら辺から涙目で読んでました。
さて!ここからは是非小説を読んで感じてみて下さい!
本当に素敵な本なので最後まで読んで頂けると嬉しいです!
ただの恋愛小説という域は脱してます。
生きる
本当に大切な事をしよう
伝えたい事は伝えられる時にしっかり伝えようと
色々考えさせられる本です!
是非次の本迷われてる方はオススメします!